歯が痛い?原因は虫歯だけじゃなかった!歯が痛くなる原因を歯科衛生士が解説-札幌 西区 宮の沢 | さいとう歯科インプラント専門サイト

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歯が痛い?原因は虫歯だけじゃなかった!歯が痛くなる原因を歯科衛生士が解説

歯が痛い!
虫歯じゃないはずのに歯が痛い。なぜだろう?

その疑問に当院の歯科衛生士がお答えします!
歯が痛い原因には、虫歯だけでなく歯茎に由来するものやそれ以外の病気によるものなど、原因は様々です。

あなたの歯の痛みに当てはまる原因が見つかるかもしれません。

 

この記事の目次

 

~歯由来の痛み~

1、虫歯

口の中の細菌が出す酸によって歯が溶かされた状態のことをいいます。熱いものや冷たいものを口にふくむと 歯がしみる、痛みが持続する、叩くと響くような鋭い痛みなどの症状が虫歯の特徴です。

 

原因①:細菌

虫歯は、ミュータンス菌などの虫歯菌と呼ばれる細菌が原因で発症します。そこで虫歯予防には原因となる細菌を減らすことが大切です。しかし、お口のなかは湿度がある、温度がほぼ一定、十分なエサがある、適度に暗いといった理由から細菌がとても発生しやすい環境です。特に歯垢(プラーク)が溜まると細菌が繁殖しやすくなります。

 

原因②:糖分

食べ物などに含まれている糖分は、ミュータンス菌をはじめとした虫歯菌の大好物です。虫歯菌は糖分をエサとして酸(主に乳酸)をだし、この酸によって歯が溶かされていくのが虫歯の仕組みです。特にお子さんが大好きな甘いものには糖分が含まれていますので、お菓子やジュースなどの与えすぎは禁物です。

 

原因③:時間

お口の中が汚れている時間です。虫歯の原因となる糖分が長時間お口の中にあると虫歯はどんどん進行します。特に小さなお子さんの場合は1日の1/3程は寝ているので、就寝前には必ず歯みがきをしてお口のなかを綺麗にしてあげて下さい。

 

原因④:歯質

歯の表面はエナメル質という硬い層で覆われているのですが、お口の中では酸性になったときにエナメル質が溶けだす脱灰という現象が起こり、溶けだしたエナメル質は再石灰化によって修復されますこのサイクルが崩れてしまうと虫歯に なりやすくなります。歯質によっては再石灰化の力が弱い方がいらっしゃいます。その場合、虫歯になりやすくなってしまいます。

 

 2、知覚過敏

虫歯や歯の神経に炎症がないにもかかわらず冷たいものや甘いものを口にしたり、歯ブラシの毛先が当たった時に歯がしみたり 痛んだする状態のことをいいます。
歯には硬いエナメル質で覆われており、その中に柔らかい象牙質が歯の神経を 囲むように存在しています。
この象牙質には刺激を感じとって神経に伝える構造があり、露出すると歯磨きや食事による刺激が強く伝わるようになってしまいます。

 

3、破折

歯の根にヒビが入ったり、割れたりする重症化した咬合性外傷の症状のことをいいます。神経がある歯が割れると、初期症状として歯がしみたり、噛むとズキっと痛かったり、 症状がすすむと何もしなくてもズキズキ 痛んだり(いわゆる、虫歯などの神経炎症 状態の痛み)します。神経がない歯であれば、破折部から細菌が入り込み、歯肉が腫れたり、歯肉から膿がでたり、噛むと違和感がでたりします。

 

原因①:歯髄(歯の神経・血管)の喪失

破折の多くは根の治療で歯髄を取り除いた歯で起きています。歯髄を失うほど重度に進行した虫歯は、すでに歯を削る治療が繰り返されていることが多く、弱っている上に歯髄を失ってさらに脆くなったことで破折を起こしやすくなるのです。

 

原因②:歯ぎしり・食いしばり

この2つの癖があると、咬む力のバランスが偏って一部分の歯に過度な負担がかかりやすくなってしまいます。その結果、破折が起こりやすくなるのです。

 

原因③:金属の土台

重度の虫歯治療で被せ物を装着する際には、土台を構築する必要があります。その土台が金属製の場合、天然歯より硬い金属が歯根に負担をかけて破折を招きやすくなるのです。

 

原因④:外傷

転んだり、何かにぶつかったりするなどの衝撃でも起こります。身体をぶつけ合うような激しいスポーツをする場合には、スポーツ用よマウスピースを装着するなどし、歯や歯根を守ることも大切です。

 

 

 ~歯ぐき由来の痛み~

 1、歯周病

 歯周ポケットと呼ばれる歯と歯ぐきのすき間にある溝から始まります。歯磨きが正しくできていないと次第に歯周ポケットには細菌の潜む汚れが溜まっていき、歯ぐきの内部で炎症を起こします。歯周病はある日突然重度の症状が出るのではなく、徐々に進行する病気です。歯肉炎は歯周病の初期段階で症状は軽度ですしっかりケアすれば症状は治ってきます。この段階では痛みがほとんどないため症状に気がつかなかったり、大したことはないだろうと放置したりする人も多いようです。
しかし、放っておけば症状はどんどん進んでしまうのでそうなる前にしっかりケアすることが大切です。

 

 2、親知らず(智歯周囲炎)

智歯の萌出異常により深いポケットが形成され、細菌感染によって歯の周囲に慢性の炎症が起こることです。
主に20歳前後の下顎智歯の萌出期にみられます。

 

①上顎

 萌出方向の異常があっても萌出可能な部分が広いため萌出障害を起こすことは少なく、上顎の智歯周囲炎の頻度は下顎より低いことがわかっています。
まれに上顎智歯が頬側に向かって萌出し、頬粘膜の炎症がみられることがあります。

 

②下顎

萌出時に歯を覆っている歯肉と歯のポケットが大きく深いため食べかすが残りやすく、炎症を起こしやすい構造になっています。萌出方向によって手前に倒れていたり、真横に生えていたり、さらに萌出状態によって半埋伏智歯、完全埋伏智歯があります。
下顎智歯の植立状態が正常のものは20%以下で多くは傾斜したり埋伏したりしています。
これらの萌出異常のうに無症状に経過するものもありますが、特に半埋伏智歯は智歯周囲炎になりやすいです。

 

 

〜それ以外(非歯原性歯痛)〜

以下の8つに分類されています。

 

①筋・筋膜性歯痛

 食べ物をかむときに使う筋肉や首の筋肉とそれらの筋肉を覆う筋膜の痛みが原因で起こる関連痛です。関連痛とは、痛みの原因から離れた場所が痛くなることを言います。

 

②神経障害性歯痛

神経障害性の疼痛が原因で起こる歯の痛みで主に2つのタイプに分けられます。ひとつは発作性で三叉神経の痛みが原因で起こる激痛です。もうひとつは持続性で代表的な原因として帯状疱疹、帯状疱疹の後遺症による神経痛があります。神経周囲の炎症や腫瘍、骨折によって神経が障害されることが原因となる場合もあります。

 

③神経血管性歯痛

頭痛の関連痛として起こる歯の痛みです。

 

④上顎洞性歯痛

上顎洞の骨の中にある副鼻腔の空洞に炎症や腫瘍があって起こる関連痛です。

 

⑤心臓性歯痛

狭心症や心筋梗塞、心膜炎などの心臓の病気が原因で起こる関連痛です。

 

⑥精神疾患、心理社会的要因による歯痛

不安や気分が落ち込む抑うつといった心理社会的要因が背景にあって起こる歯の痛みです。

 

⑦突発性歯痛

さまざまな検査をしても原因がわからない歯の痛みです。

 

⑧その他のさまざまな疾患により生じる歯痛

巨細胞性動脈炎や悪性リンパ腫、肺がんなど病気が原因で起こる歯の痛みです。

 


 

当院ではスタッフ一同、患者様が笑顔になって帰っていただくことを願い、理念である「全ては患者様のHappy&Beautyのために」を順守し、診療に努めております。

 

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この記事を書いた人


歯科衛生士 数馬
こんにちは。歯科衛生士の数馬です。
私は、歯科衛生士3年目でまだまだ勉強中なので、みなさんのお力を借りながら日々診療を頑張っています!
とにかく頑張ります!よろしくお願いします!

所属学会

日本口腔インプラント学会
北海道形成歯科研究会所属

 

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