2021/07/31
こんにちは。歯科衛生士の只野です。
みなさん、ご自身の歯が、黄色いなぁ、、、変色しているなぁ、、、と、思ったことはありませんか。
人との会話や、笑っている時など、歯が白いとより素敵に見えますよね。
歯の色には、表面だけに色が付いているものや、歯、本来の色だったりと、見分けがつきにくく、ご自身での判断に困ってしまいますね。
そこで、今回は、ホワイトニングとクリーニングの違いをお話します。
<ステイン>
タバコのヤニやポリフェノールを多く含む飲食を摂取することで、歯の表面に着色がつきます。
→→ステインクリア
<歯の変色>
~象牙質の透過~
加齢により歯の表面を覆っているエナメル質が摩耗することで半透明の白色がなくなり、内側の象牙質が見えやすくなってしまい、見た目が黄色くなります。
→→ホワイトニング
<歯の神経の有無>
歯の神経を取ると、歯に栄養が行かなくなり、歯が黒っぽくなります。また、虫歯が歯の内部まで及んで放置しておくと同様に変色してしまいます。
→→ウォーキングブリーチ
歯の表面の着色除去や、歯を削ったり、被せ物をせずに、自分自身の歯を根本から白くする処置です。 着色や汚れは、クリーニングで落とすせますが、歯本来の黄ばみや、加齢が原因で歯の色が濃くなってきた場合にはクリーニングだけでは白くできません。 ホワイトニングは、歯そのものの色を白くし、美しくすることができます。
TiON In Office
歯科医院で行う方法です。
歯の表面にホワイトニングジェルを塗り、光を照射して薬剤を活性化させ、短時間で歯を白くできるため、その日のうちに白くしたい方におすすめです。
処置の流れ
オフィスホワイトニングの注意点やよくある質問を詳しく紹介した記事はこちら→
Tion Take Home Platinum
個人に合ったマウスピースを作製し、ご自身でマウスピースに薬品を入れて、歯に装着していただきます。
マウスピースの装着は、1日に2時間以内で、最長2週間まで継続使用します。
処置の流れ
オフィスホワイトニングを行った後に、ホームホワイトニングを行うことで、効率・仕上がりの面で良くなります。
ご自身でステインなのか、変色なのか、判断しにくいときは、歯科医師や歯科衛生士に相談してみてください。
毎日をより楽しく過ごすためにホワイトニングを有効利用しましょう!
歯の表面につく着色汚れのことを言います。
歯は、ペリクルという薄い膜に覆われているため、飲食物の色素が染み付き、歯の着色となります。
特にポリフェノールを多く含む紅茶やコーヒーや赤ワイン、タバコのヤニ、カレーやトマトソースなどの濃い色の飲食物を摂取すると着色しやすくなります。
歯の表面がつるつるしていると着色がおこりにくいため、定期的に歯医者さんでPMTCやエアフローによるクリーニングを受けると、歯の表面のエナメル質がつるつるになり、着色がつきにくくなります。
唾液が少ないために、お口の中が乾きがちだったり、歯が出ている方、口呼吸の方は着色がつきやすい傾向にあります。
お口の中の乾きにより、唾液による自浄作用が減少し、飲食物の色素が口の中に溜まってしまい、歯に沈着してしまいます。
歯並びの悪く、歯が重なっているところは、自浄作用がされにくいため、着色がつきやすくなります。
·PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
歯周治療の一貫で、プロによる歯の表面をクリーニングしバイオフィルムを除去します。歯科医師、歯科衛生士が患者さまに合わせて、研磨ブラシ、研磨用カップ、専用の研磨剤を選択し歯を磨きあげます。着色除去目的のみでは、保険診療で行うことができないため、細部に渡る着色除去が難しくなります。また、ブラシやカップが入る場所のみの清掃となります。より細かな清掃は、エアフローによる清掃となります。
歯面清掃を行う機械の一種で、非常に細かなパウダー粒子をジェット噴射で歯に吹き付け、バイオフィルム(むし歯菌の叢)、ステイン(茶渋やタバコのヤニなど)、早期の柔らかい歯石を除去し、PMTCでは届きにくい細部まで効果的に落とすことができるのがエアフローです。
歯の本来の色を実感できます。
むし歯、歯周病、インプラント周囲‹炎の主な原因菌をより確実に除去します。 歯に優しいエリスリトール配合のパウダープラスを使用します。
超微粒子パウダーが、快適かつ効率的にバイオフィルム、ステイン、歯ぐきより上のやわらかい歯石や歯ぐきの中の歯垢を取り除きます。
手用器具のほか、ラバーカップや回転ブラシ、ポリッシングペーストなどの必要性も減らします。
当院では、患者さまの大切な歯を守るため、最先端の器材を取り入れ、虫歯予防につとめております。虫歯予防は、お一人お一人の歯への意識からはじまります。
私たち歯科医師、歯科衛生士、そして、みなさんも、歯を守るチームの一員です。虫歯の原因を理解し、セルフケア、プロケアで大切な歯を守っていきましょう!!
さいとう歯科ではインプラントに関する無料相談を行なっております。
お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください!
お電話でもお問い合わせを受け付けております。
受付時間 9:00~19:00
※休診日 土曜午後・日曜・祝日
TEL:011-661-1678
インプラントに関するよくある質問はこちらのページをご覧ください。
この記事を書いた人
日本口腔インプラント学会
北海道形成歯科研究会所属
日本歯周病学会 会員
札幌でマウスピース矯正をお考えの方はさいとう歯科マウスピース矯正サイトへ!
2021/05/19
みなさんこんにちは。歯科衛生士の只野です。
今回は、お口のトラブルで代表的な『虫歯』についてお話をします。
『虫歯』と聞くと、しみる、痛い、食べられないなどが、連想されますよね。
虫歯になってから歯医者さんへ行くと、歯を削ることになってしまいます💦
歯を治療しても、虫歯になった原因が改善されていないと、
同じ歯が虫歯になり、また削り、どんどんと自分の歯が少なくなってしまいます。
では、そもそも虫歯にならないためにはどうしたら良いのでしょうか。
生活習慣、食生活、セルフケア、プロフェッショナルケアで虫歯の予防法をご紹介します。
むし歯菌はお砂糖が大好きです。糖分がお口の中に残ったままだと、むし歯菌が糖分を食べて、歯を溶かす『酸』を出してしまいます。そうなると、歯はどんどんと溶かされてしまいます。そうならないために、生活習慣で『酸』から歯を守る必要があります。
本来、お口の中は中性ですが、食事のあとは、酸性になってしまいます。歯の表面のエナメル質が少し溶けかけているため、すぐに歯みがきをすると歯の表面に傷がついてしまいます。
唾液には、酸を中和させてくれる役割もあるため、30分程でエナメル質が回復します。食後30分待って、歯みがきをすると良いと言われていますが、なかなか待ちきれないですよね💦
そこで、お口をゆすいで5分程経ってからの歯磨きが有効です✨お口をゆすぐことで、酸が流されてくれます。また、100%キシリトール配合のものを食後に口にするとさらに効果的です。キシリトールガムは噛むことで唾液が分泌されますし、キシリトールには、虫歯になりかけた歯を修復してくれる役割があるため、食事によって少し溶けかけたエナメル質を元に戻してくれます。
食後すぐに歯みがきをするよりは、少しの工夫をしてから磨くことが大切です。
前述のように食後の歯みがきはタイミングをみて必要とご理解いただけたかと思います。では、起床時の歯みがきはするの?ということですが、、、。
起床時の歯みがきは必要です‼︎
寝ている間、唾液の分泌量が減るため、本来、唾液の役割である自浄作用が働かなくなり、菌が大量に増殖してしまっています。そのまま食事をすると、体の中に菌が流れ、持病のある方、免疫力が低下している方は、誤嚥性肺炎を起こす場合があります。
菌を体内に入れないためにも、起床したら、歯みがきをすることをおすすめします。
しかし、朝はみなさんとても忙しいですよね。
歯みがきは無理でも、水やマウスウォッシュでお口をゆすぐことからはじめてみてはいかがでしょうか✨
飲食をすると、お口の中は酸性状態となりますが、歯みがきをしたからといってすぐに中和されるわけではありません。ある程度の時間が必要になります。
飲食後、歯みがきをしてすぐ寝てしまっては、唾液の分泌が減り、酸性状態が続くことになりますので、就寝2時間前には飲食は済ませておきましょう。
みなさんの歯がむし歯菌の『酸』に負けないためにも、『健康で丈夫な歯』になってくれるととても安心ですよね。食事で必要な栄養素を摂り入れ、健康で丈夫な歯をつくりましょう‼︎
乳幼児期は乳歯の下で永久歯がつくられているため、カルシウムが不足すると、弱い歯となって、はえてきてしまいます。しかし、カルシウムだけ摂取していれば良いというわけではありません。
以下の栄養素は歯をつくるためにもっとも必要とされるものです。
これらの食品をバランス良く摂取することがとても大切です✨
食品の中には、糖分が多く歯にまとわりついて虫歯にさせる停滞性食品と、お口の中をきれいにしてくれる清掃性食品があります。
停滞性食品 − キャラメル、ビスケット、チョコレート、砂糖の入った飲み物など食べる量より、少量でもダラダラとずっと食べ続けると虫歯になってしまいます。 しかし、虫歯になるからといって、お子さんに全くおやつを与えないのは楽しみを減らしてしまいますし、大人より体を動かすお子さんは低血糖で腹痛や嘔吐など様々な症状がでてしまいます。また、ダラダラ食べなければ大量に食べて良いわけではなくいっぺんに糖分を摂り過ぎてもビタミン B1 が不足して脳への栄養が供給されずイライラの原因となってしまいますので注意が必要です。
量と時間を守る間食の摂り方が重要ですね。
清掃性食品 − 梅干し(間接清掃性食品)レタス・ゴボウ・セロリなど(直接清掃性品)
間接清掃性食品である、すっぱい食品の代表『梅干し』は唾液の分泌を促し食べ物のカスが口の中に滞ることを防いでくれます。また、直接清掃性品の『レタス・ゴボウ・セロリ』は食物繊維が多いため噛むごとに歯の表面や粘膜をきれいにし、唾液分泌が促され自浄作用でお口の中をさらにきれいにしてくれます。また、顎の成長にも一役かってくれます。
こうした食材を毎日の食事の中に摂り入れると歯もからだも元気になりますね✨✨
『定期的にクリーニングに通っているのに虫歯になってしまった』『間食しないのに虫歯になった』という方も少なくありません。やはり最も重要なのは、歯を磨くことです。
正しいブラッシング方法で、あなたの歯を虫歯にならない歯へと導きましょう✨✨✨
どんなに生活習慣、食生活を改善し、毎食後に歯みがきをしても、細菌のかたまりであるプラーク(歯垢)を残してしまっては虫歯の原因となってしまいます。
1本1本丁寧に磨きあげましょう
前歯の磨き方
奥歯の磨き方
上も下も一度に磨こうとすると、必ず磨き残しの歯ができてしまいます。
ご自身で順番を決めて1本ずつ丁寧に磨きましょう。
下の図は一つの例です。
歯と歯茎の境目にしみる症状のある方は、咬む面で歯磨き剤を泡立ててから磨くと歯のすり減り防止になります。
デンタルフロス
タフトブラシ
歯間ブラシ
歯ブラシでは落としきれないすき間のプラークは、補助用具を使って隅々まできれいにしましょう
ご自身でお口の中をすみずみまでのぞいて磨くことは難しいですよね。
そこで、歯のプロである私たちの登場となります。
初期の虫歯は、しみる、痛いなどの自覚症状がありません。症状が出た時には、すでに治療で歯を削るなんてことになりかねないため、いかに早く、『磨き残し』『虫歯になりかけの歯』を見つけるかが、とても重要です。
プラークの取り残し、弱っている歯を発見し、患者さまご自身で磨きあげられるように丁寧にご指導させていただき、スケーリング・PMTC・エアフローで、細部まできれいにクリーニングいたします。
歯石はプラークが歯に付着して48時間後に石灰化が始まり、そのまま固まって石になってしまったものです。特に下の前歯の裏側や、上の奥歯の頬側につきやすく、ブラッシングでは落とせないため専用の器具で除去をします。
歯科医師、歯科衛生士が専用の器械を使用し、歯を磨きあげます。
患者さまに合わせて、ブラシ、ラバーカップを選択しクリーニングいたします。
バイオフィルム(むし歯菌の叢)、ステイン(茶渋やタバコのヤニなど)、早期の柔らかい歯石をPMTCでは届きにくい細部まで除去できる器械が、エアフローです。
エアフローハンドピース
天然歯や補綴物、インプラントからバイオフィルム、外因性のステイン、早期の歯石を除去します。1回の施術で清掃を おこないます。
エアフローパウダープラスを使用
エリストールベースのパウダーで歯ぐきに触れても問題なく、水溶性の微細な粒子のため、隙間に入り込んでも溶け出してくれます。
PMTCとエアフローでの清掃後の比較
清掃前の残存バイオフィルム
歯の表面は凸凹していて、そのくぼみの残骸の除去を以下の方法でクリーニングした結果
細かい粒子の研磨ペーストによるPMTC後
残骸は若干を残して除去できていますが、歯の表面も研磨され、傷がついています。
当院では、患者さまのクリーニングの選択によって、PMTCを行いますが、極力歯面を傷つけないよう、SPTジェルを用いてクリーニングいたします。
エアフローパウダープラスによる清掃後
PMTCで用いるブラシやラバーカップでの、歯面への傷を防ぐことが可能です。バイオフィルムもエアフローで除去され、表面の凸凹も清潔です。研磨ペーストで「磨く」必要はありません。
画像参照:EMS Dental
当院では、患者さまの大切な歯を守るため、最先端の器材を取り入れ、虫歯予防につとめております。虫歯予防は、お一人お一人の歯への意識からはじまります。
私たち歯科医師、歯科衛生士、そして、みなさんも、歯を守るチームの一員です。虫歯の原因を理解し、セルフケア、プロケアで大切な歯を守っていきましょう!!
さいとう歯科ではインプラントに関する無料相談を行なっております。
お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください!
お電話でもお問い合わせを受け付けております。
受付時間9:00~13:00/14:00~19:00
※休診日 土曜午後・日曜・祝日
TEL:011-661-1678
インプラントに関するよくある質問はこちらのページをご覧ください。
この記事を書いた人
日本口腔インプラント学会
北海道形成歯科研究会所属
日本歯周病学会 会員
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