当院のインプラント治療の“こだわり”
カテゴリー別手術難易度
当院では骨が足りない場合、どんな状況からでも骨を作ることが可能です。
インプラント治療を行う上で骨が足りないことは非常に多いです。
患者様の希望を聞きながら骨を足すのか足さないのか判断することになりますが、骨を足すと言っても様々な手術の方法があり、どれだけの骨をどこに必要とするかにより手術の難易度が違います。
当院の歯科医師は年間2000件以上のインプラント関連手術を行っており、難易度の高い手術にも確実に対応できます。
インプラント関連手術を難易度別にまとめてみました。
(*下記内容以外にも様々な手術を当院では行っております。下記は代表的な内容です。症例に合わせて最適な治療法をご提案致します。)
1.インプラントを埋入するのみ(骨がたくさんある)
単純埋入(痛みや腫れはほとんどありません)
2.インプラントを埋めるギリギリの骨しかない
サージカルガイドを使用した埋入(痛みや腫れはほとんどありません)
3.1~2mmの骨補填
水平的骨造成 ソケットリフト(痛みや腫れはほとんどありません)
4.高さや幅が3mm未満の場合の骨補填
サイナスリフト 自家骨ブロックグラフト 垂直的骨造成 大幅な水平的骨造成
当院ではインプラント関連手術、全ての手術を行うことが可能です。
インプラント治療ができないと言われたということで来院される患者様も多いのですが、当院ではインプラント治療をできなかった方はいません。
治療の選択肢がなければ患者様に適切な治療計画を提案することは不可能だと思います。その極端な例が、「他院で骨がないからインプラントはできないと言われた」と言う患者様、当院としては簡単なケースだったりもします。
当院は地域の歯科医院で難しくて治療が受け入れられなかった患者様や、審美的な回復をご希望される患者様が多いため、難易度の高い手術を日常的に行っていることが特徴です。
インプラント治療は簡単な手術から高難易度の手術まで様々で、どのような治療が適切なのかは治療選択肢を多く持っている歯科医師が判断するべきで、治療の選択肢がない場合は判断することが難しいと思います。その為、当院の歯科医師は新しい手法でも習得する為に積極的に国内国外の講習会に参加しております。
GBR法(Guided bone regeneration:骨誘導再生法)
主に頬側の骨が不足している場合に行います。
インプラントの頬側に人工骨や自家骨を使用してその上にコラーゲン膜を設置します。
理想的な歯の位置を考えてあえて骨を足す場合もあれば、患者さんの希望で少し細いインプラントを使用する場合や、サージカルガイドを使用して、骨を足さなくてもいいところにインプラントを埋めることも可能です。
サイナスリフト法
サイナスリフトとは上顎洞という副鼻腔のうちの一つ、お鼻と繋がってる空洞の部分の粘膜を横から窓開けをして持ち上げ、骨補填材(骨になる材料)を補填する処置です。
インプラント関連手術の中では難易度が高く道内でも手術可能な歯科医師はわずかですが、当院では日常的に行っている治療方法です。
難易度が高いため、札幌市を中心に出張手術の依頼をよく頂く手術です。
補填する人工骨や自家骨にもよりますが、術後半年〜8ヶ月にインプラントを埋入することとなります。
上顎のインプラント治療では、サイナスリフトをするのか、骨があるところに斜めに傾斜埋入するのかを選択しなければいけない場合があります。
両方とも1長1短の治療方法ですが、歯科医師が両方の手術が可能であってこそ患者さんにとってベストな選択が可能だと考えています。
この手術は偶発症発症率が比較的高い手術で、術前の診査も重要です。
当院は近隣の北海道大野記念病院と医療連携をしており、手術の偶発症や術後合併症リスクを低減させるように努めています。
40代女性 治療回数:1回 治療費:インプラント埋入費用(通常の治療費)+人工骨材料代(50,000円〜) リスク:上顎洞の感染
ソケットリフト法
ソケットリフトとは上顎洞という副鼻腔のうちの一つ、お鼻と繋がってる空洞の部分の粘膜をインプラント形成窩から1~2mm程持ち上げて骨を足す処置です、経験の浅い術者でも比較的導入しやすい治療法ですが、盲目下での処置になりますので、粘膜を破ってしまうような偶発症も想定した場合、上記に記載するサイナスリフトを行える歯科医師が行うべきであると。専門家が警告をしております。
上顎洞の底を持ち上げ、骨補填材を埋め込んだ箇所のインプラントは4ヶ月程で使えるようになります
20代女性 治療回数:1回 治療費:インプラント埋入費用(通常の治療費)+人工骨材料代(20,000円〜) リスク:目の下の横付近の腫れの可能性、感染
All-on-4 and All-on-6
All-on-4 and All-on-6あご全体に歯がないと、従来のインプラント治療では上下のあごでそれぞれ8本、合計16本くらいのインプラント体を固定する必要が生じます。そのため費用が高くなる、手術が大規模になる、治療期間が長引くなどのデメリットが考えられます。
そのデメリットを解消したのがAll-on-4 and All-on-6です。4本もしくは6本のインプラントをあごに埋め込み、インプラントを全て連結することで、費用や治療期間、身体的負担を軽減できるようになりました。
All-on-4 and All-on-6の手術は前歯にあたる部分の骨にインプラントを埋め込みます。この部分は骨がしっかりあるケースが多く、「骨の量が少ないためインプラントが出来ない」と言われた方でも、手術可能なケースがあります。
また、通常のインプラントは歯が入るまである程度の期間が必要となりますが、All-on-4 and All-on-6は手術当日に固定式の歯を入れることができます。ご希望の方はまずはご相談ください。
従来のインプラント⼿術に⽐べてメリット
・4本のインプラントで全ての⻭を⽀えられる ・管理するインプラントが少ない ・⾻が少なくても⼿術可能 ・4本のインプラントのため費⽤を安く抑えられる ・⾝体的な侵襲を低減できる ・⼿術時間の短縮
デメリット
・1本でもインプラントを失ってしまうと追加のインプラント治療が必要になる
腫れない痛くない抜歯即時埋入法(抜歯からインプラント埋入まで約30分)
抜歯即時埋入とはインプラント治療は待機時間が非常に長いです。
抜歯後2~6ヶ月経過し、インプラント手術から1~3ヶ月程待ちます。
一般的には抜歯をしてから仮歯が入るまでは9ヶ月くらいの医院が多いと思います。
通常保存不可能な歯は感染を起こしていることがほとんどで、感染組織を残しているとインプラントと骨の結合を阻害してしまいます。
そして抜歯後4ヶ月程で抜歯窩は骨に置き換わっていきますが、それより前にインプラント手術を行ってしまうと、穴がボコッとあいたところにインプラントを埋めることになり、手術の難易度が上がってしまい、対応できない歯科医師が多いです。
その為手術が簡単になる抜歯後4ヶ月程で手術を行う治療が一般的です。
中には全ての症例で抜歯後6ヶ月待つと言う歯科医院もあります。
しかし近年の論文や文献で適切に抜歯窩を綺麗にしていれば抜歯してそのままインプラントを埋めることも問題ないと証明されてきており、当院でも積極的に採用しております。
やはり一番のメリットは腫れにくい痛みにくいことです。
デメリットは、抜歯窩にインプラントを入れる為、治癒した骨よりも手技が難しく、様々な知識を必要とする手術の難易度が高いことです。
その為経験豊富な専門医が行うことが望ましいと考えています。当院では、腫れない痛みにくい抜歯即時インプラントを多くの患者様に行っております。
70代女性 治療回数:1回 治療費:追加費用は頂いていません リスク:通常の手術と比べ、約3%程成功率が下がると考えられています。(通常は98%の成功率)
遊離歯肉移植術
遊離歯肉移植術とは上皮付きの歯茎を歯茎がないところに移植する処置です。
インプラントの周囲には歯茎が2mm程ないと歯ブラシがしにくかったり、炎症が進みやすいと言う論文があります。
インプラント手術と同時にこの歯茎の量も考慮する必要があります。
1mm~2mm程の厚みの歯茎を処理していくことになりますので非常に繊細です。
当院では通常の診療では約4倍のルーペを使用していますが、このような歯茎の繊細な処置の場合8倍以上拡大してみることができるマイクロスコープ(手術用顕微鏡)を用いて処置を行います。マイクロスコープを用いた治療と比べ、用いない治療の成功率は30%程下がると多くの論文や文献で示されていますが、このマイクロスコープを用いて手術をできる医院は道内でもごく僅かです。
当院では日常的にマイクロスコープを使った診療を行っている為、このよう難易度の高い治療にも対応することが可能です。
50代女性 治療回数:1回 治療費:30,000円 リスク:歯肉壊死、出血
結合組織移植術(歯茎の増量)
結合組織移植術とはインプラント治療とはただ単にインプラントを埋めれば良いという訳ではありません。 周りの歯茎などの組織の状態によってはインプラントの歯周病を引き起こす可能性が高くなってしまいます。 実はこれは天然歯でも同じなのですが、歯茎の調整は非常に難易度が高いため、簡単に歯茎の調整ができますとは言えないのが歯科医療界の現状です。 インプラントの周りの歯茎が少なければインプラント周囲が炎症を起こす可能性が高くなると論文などで示されています。 インプラントが必要になるような抜歯した部分の骨や歯茎は痩せてしまい、特に前歯などの見える部分はお世辞にも綺麗な状況にはなりません。 そのため歯茎が足りない場合に増やしたい訳ですが増やすためには知識と技術が不可欠です。もちろん裸眼で行うことは困難で、基本的には手術用顕微鏡(マイクロスコープ)で行うこととなります。顕微鏡下での手術は技術の習得が非常に困難であり、そのため一般的なクリニックでは難しく限られた歯科医師のみ行える治療です。 当院では見た目が気になるような歯茎の問題や、通常の天然の歯の根っこが露出してしまった場合の歯茎を増やす処置にも対応できます。お悩みの方は一度ご相談ください。
デメリット
・上顎の裏側の⻭茎の組織を採取して必要な部位に移植する⼿術となります